介護とアロマテラピー



認知症であったり、

お身体が

不自由になり、

思うように日常生活を送ることが

できなくなってしまうと、

お身体が辛いことはもちろん、

心もとても辛いものですね。

それは、周りで支えている方にも

言えること。

介護が必要な方にも、

支えているご家族にも、

また、介護が必要な方をサポートする

お仕事をなさっている方にも、

心身の癒される時間は

とても大切で必要なものです。

 

疲れた時、苦しい時、辛い時

そんな時、アロマはあなたが

元気になることを

お手伝いしてくれるかもしれません。

 

嗅覚は、他の感覚と違い、

言語・判断・感情などの

理性をつかさどる

大脳新皮質を介することなく、

直接、扁桃体(快・不快・恐怖

などの情動に関わる)や、

海馬(古い記憶に関わる)がある

大脳辺縁系に伝わります。

そのため、自律神経を整えたり、

気持ちが落ち着いたり、

心が元気になったり、

リラックスしたり、

また、記憶をよみがえらせたり、

悲しみに耐えられるようになったり

という、心理的作用を

期待することができます。

 

 

昔から、「手当て」

言いますが、

手を当ててもらうこと

 =タッチングによって、

心がふわりと軽くなったり、

お身体の痛みが和らいだりした

経験はありませんか?

温かな優しい手で

直接お肌に触れることで、

安心したり、癒されたり、

脳への刺激にも繋がります。

最近、認知症にアロマが

良いと言われますが、

このタッチングによる

心地良さも、素敵な作用を

もたらしてくれます。

 

アロマテラピーは、精油の作用と

タッチングの効果により、

介護が必要な方や、

介護をなさっている方の

ストレス症状の緩和や、

心身のバランスを整えるのに、

大きな助けとなってくれます。

 

 

~介護の現場より 

 

介護が必要な方の

心身のお辛さはもちろんですが、

支えるご家族の方から、

「自分が疲れてくると、

優しく対応することができなくなって、

イライラしてしまったり、

乱暴に介護をしてしまって、

後で自己嫌悪になってしまうんです。」

とのお声を聴くことがよくあります。

 

介護が必要な方も、支える方も、

生身の人間です。

 

そして、お互いに今を

一生懸命生きているから

こそ、

思い通りにならないことや、

先が見えないことへの

ストレスや

不安を感じるのです。

イライラしてしまうことも、

当たり前の感情。

頑張りすぎてしまって

いるのかもしれませんね。

 

頑張りすぎてココロも

カラダも疲れてしまっていては、

気持ちの良い介護生活を

送ることはできません。

お互いの為に、

心身のケアをすることが必要ですね。

 

そんな時は、

アロマの力を借りることも

一つの方法です。